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泳速を上げる為に高めておきたい水を固める技術

  • 執筆者の写真: TotalCareLaboratory 株式会社
    TotalCareLaboratory 株式会社
  • 2024年9月7日
  • 読了時間: 5分

競泳において、泳速を上げるためには、効率的なストローク技術が必要です。

その中でも「水を固める」という感覚が重要な役割を果たします。

この技術を習得することで、推進力を最大化し、タイムを大きく改善できます。

水を固めるためのストローク技術と、それを競泳で活用する方法について解説します。


1. 「水を固める」とは何か?

「水を固める」という言葉は、競泳において水を効果的に捉え、その抵抗を利用して推進力を得る技術を指します。

水は固体ではないため、手で押しやすい流体です。

しかし、競泳のストロークでは、できる限り水を「固め」、しっかりとした感触で水を押すことが必要です。

この感覚を持つことで、手のひらで水をより強く押し、体を前に進める力を効率的に得ることができます。

この技術は特に腕を使うストローク(フリースタイル、背泳ぎ、バタフライ、平泳ぎ)で重要です。

しっかりと水を掴むことで、抵抗を推進力に変えることができ、効率的なパフォーマンスを実現できます。


2. ストロークの各段階における「水を固める」技術


キャッチ

キャッチは、腕を水中に入れて最初に水を捉える段階です。

水を捉えるために手のひら全体と前腕を使い、水に最大限の抵抗をかけることが重要です。手のひらだけでなく、肘から下をしっかりと使って、水を「掴む」ように動かします。

理想的なキャッチでは、手のひらをわずかに下向きにし、肘を高く保つことが求められます。

この肘の位置が低いと、水を十分に押し切れないため、推進力が減少します。

高い肘を維持することで、腕全体で水を押すことができ、水を固めた感覚を得ることができます。


プル(Pull)

プルは、キャッチの後に水を引き寄せ、推進力を生む動作です。

この段階では、しっかりと水を押し、力を最大限に発揮することが重要です。

ここでのコツは、ストロークの軌道を意識しながら水をできるだけ多く押し続けることです。

特にフリーやバタフライでは、プル動作中に腕を真下ではなく、やや外側に向かって円を描くように動かすことで、効率的な推進力が得られます。

この時、水を押す際に手のひらと前腕全体で水を「固める」感覚を意識すると、推進力をさらに増やせます。


プッシュ(Push)

プッシュは、腕が水中の一番後ろに達した時点での動作です。

ここでは、水を強く押し切り、ストロークを完了させます。

プッシュ動作が不十分だと、推進力が逃げてしまうため、最後までしっかりと水を押すことが重要です。

肩や背中の筋肉を意識して使うことがポイントです。

肩甲骨を寄せるようにして手を押し切ることで、全身の力を使って水を捉え、体を前に押し進める力を最大化できます。


3. 効果的なストロークのための体幹の使い方


水を固める技術を発揮するためには、腕だけでなく体全体を連動させることが必要です。

特に体幹(コア)の強化とその使い方が重要です。

泳いでいる間に体幹が安定していないと、ストローク時に得た推進力が体のブレで逃げてしまうことがあります。

フリースタイルでは体のローリング動作が自然に行われますが、この際に体幹がしっかりしていると、体の回転を利用してストロークを効率よく行うことができます。

体幹が弱いと、体が左右に揺れて水の抵抗が大きくなり、推進力が低下します。

体幹を強化するためには、水泳以外でもプランクやヒップリフトといった体幹トレーニングが有効です。

これにより、ストローク時の安定性が増し、効率的に水を固める技術が発揮できます。


4. 効率的な呼吸とストロークの連動


呼吸は、ストロークのリズムと密接に関わっています。

特にフリースタイルでは、呼吸時に頭を水面から出すため、体のバランスが崩れることがあります。

呼吸が上手くできないと、体の位置が下がり、水の抵抗が増し、ストロークの効率が低下します。

呼吸の際にも、水を固める感覚を損なわないようにするために、体幹の安定を保ちつつ、滑らかに水を押す動作を継続することが大切です。

片方の手で水を押している時に反対側の呼吸を行うことで、リズムが崩れないようにします。

また、呼吸の回数を少なくし、短時間で効率的に吸気と呼気を行うことで、泳速を維持しながら推進力を高められます。


5. 筋力トレーニングとストローク技術の相乗効果

水を固める技術を向上させるためには、筋力トレーニングも重要です。

特に、腕、肩、背中、腹筋、脚の筋肉を強化することで、ストロークの推進力が増し、水を効果的に押すことが可能になります。

水泳選手にとっては、ウェイトトレーニングだけでなく、自重トレーニングやレジスタンストレーニングも有効です。

例えば、腕立て伏せやチューブを使ったエクササイズは、肩甲骨周りの筋肉を鍛え、水中で水をしっかり掴む動作に役立ちます。

筋力をつけることで、ストロークの一つ一つに力強さが加わり、速く効率的に泳ぐことができるようになります。


まとめ

競泳で泳速を上げるためには、水を固めるストローク技術が欠かせません。

キャッチ、プル、プッシュの各段階で水をしっかりと捉え、推進力を最大化することが目標です。

また、体幹の安定や効率的な呼吸の連動、筋力トレーニングもストローク技術向上に貢献します。

これらの技術を習得し、練習を重ねることで、競技力を向上させ、より速い泳ぎを実現することができるでしょう。



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